2023年5月に「せんがわ劇場演劇コンクール」で上演した同名作品。盲目の琴三弦師匠、春琴に対する弟子佐助の“異常なまでの献身”を描いた谷崎潤一郎『春琴抄』を原案に、ひとの強さ/弱さ、他者と生きることについて、思考と創作を続けます。
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複数のギャラリーを回遊していただく作品になる予定です。
「ずっと椅子に座って、じっと、おとなしく観ている」ということがかなり苦しく、「演劇を観る」という行為が正直苦手です。観たい場所を観てもいいはずなのに、なんだかそれも許されないようで……。なので、観たい場所を興味の赴くままに観てもいい作品をつくってみます。
せんがわ劇場でご覧いただいた方も新たな楽しさがあるのではないかと思います。
テヅカアヤノ
【脚本・演出】
テヅカアヤノ(TeXi's)
【原案】
『春琴抄』谷崎潤一郎
【出演】
小又旭(アーバン野蛮人)
夏七美
土屋康平(喜劇のヒロイン)
中嶋千歩
野田恵梨香(人間の条件)
古川路(TeXi's)
【スタッフ】
演出助手:八七すい
照明:緒方稔記(黒猿)
音響:櫻内憧海(お布団)、大嵜逸生(くによし組)
舞台監督:杉山小夜
映像:松尾裕樹(富山のはるか、KPR/開幕ペナントレース)
制作:河野遥(ヌトミック)
宣伝美術:古川路(TeXi's)
「第13回せんがわ劇場演劇コンクール」出場作品
『夢のナカのもくもく』(2023年5月) 撮影:青二才晃
Schedule
2023/12/26 火〜12/31 日
26
火
27
水
28
木
29
金
30
土
31
日
14:00
14:00
13:00
13:00★
19:30
19:30
19:30
19:30
18:00
Ticket
一般:2,500円
(★大晦日割:1,000円)
当日券:各500円増し
応援チケット:5,000円
ささやかなお礼付き
*日時指定・自由席(スタンディング)
*「TeXi'sチケット」(これまでの公演で配布)をお持ちの方は、当日受付にてご提示いただくと500円引きでご覧いただけます。「大晦日割」との併用はできません。
*未就学児はご入場いただけません。
*車椅子など、階段でのご入場が難しい方は団体までお問い合わせください。
Venue
北千住 BUoY 2Fギャラリー
*地下スペースではございませんのでご注意ください。
〒120-0036 東京都足立区千住仲町49-11
アクセス:東京メトロ千代田線・日比谷/JR常磐線/東武スカイツリーライン
「北千住」駅出口1より徒歩6分、西口より徒歩8分
【協力】
アーバン野蛮人 喜劇のヒロイン 人間の条件 黒猿 お布団 くによし組 富山のはるか KPR/開幕ペナントレース ヌトミック BUoY
【助成】
公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京[スタートアップ助成]
【主催】
TeXi‘s
公演に寄せて(2023.12.18)
『春琴抄』を初めて読んだときに、なんて都合がいい存在同士なんだ!と思ったことをぼんやり思い出します。
もちろん、物語なので全て都合がいいことは承知ですが、谷崎は耽美派と言われるだけあって"谷崎に"とってとても都合がいいことに感銘を受けました。
お互い、見たい/観たいように認知し合う。
それは、共生するために必要なことなのではと最近は思います。
悪いようにみて思考するか、良いようにみて思考するか。
どちらも己の選択でありつつ、外部によりつくられた選択の結果でもあると考えています。
全て、自分の思うようにならないことのように。
誰かにとってみたくない/みせたくないものでも、誰かにとってはみたい/みせたいものだとしたとき、上演され、目の前で流れていく人、時間に自ら歩み寄ることをしてみたいと思っています。
佐助や春琴の関係性は白昼堂々とすることは憚られることかもしれませんが、自らなにをみて、どう思考するかを選んでいる姿にときめかないではいられませんでした。
(もはや、選んでいるというより、己の欲望に従ってるとも言えますが...)
たった一人、たった一つに目が奪われている姿は美しいです。
観たいものがあることを祈りながら、観たいものを観ていただけたらと思います。
2023.12.18 テヅカアヤノ
『夢のナカのもくもく』(2023年5月)
「第13回せんがわ劇場演劇コンクール」出場作品
撮影:青二才晃
審査員による講評